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医療又は福祉の増進を図る活動 Japan Medical Welfare Council

ラドンを吸い込むとradon

4.坂本澄彦先生のがん治療法

 放射線の人体影響について、医療の現場ではどのように評価されているのでしょうか。その参考になる例が最近伝えられております。  東北大学名誉教授の坂本澄彦先生(放射線科)は2012年の6月、「米国原子力学会年次大会の低線量被曝のパネル討論会」においてがん治療の経験について招待講演をされ、高い評価を得られました(4)。先生の治療方法は長年にわたる基礎研究の結果生み出されたもので、ご自身の大腸がん(60歳過ぎに罹病)が局所転移したことの対策を契機に他の患者へも適用し100例に近い成果を誇るものです。

 先生は放射線科の医師でしたからX線を用いた治療を行われました。治療は「原則として0.1グレイ(Gy:X線の場合Svと同じ)の照射を週3回、または0.15グレイの照射を週2回、これを5週間全身照射として実施。また、全身照射の6時間後に局所照射を行った」とされています。「全身照射を総線量で1.5グレイ(1500ミリシーベルト)も照射されているにもかかわらず、体調を崩して治療中に追い込まれた患者さんは一人もいなかった」と言っておられます。先生がおっしゃっておられるように、低線量とはいえ、先生の治療法は所謂「ホルミシス」の領域をかなり超える高い線量率の領域のもので、がん細胞を直接「狙った」治療法であろうと思われます。

この坂本先生の例はラドンとは直接の関係はありませんが、放射線障害を防止出来る限界(許容レベル)を考慮するうえで大変参考になると思います。