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医療又は福祉の増進を図る活動 Japan Medical Welfare Council

ラドンを吸い込むとradon

3.放射線の影響の長期間積算評価は妥当ではない

 放射線被曝の評価において、例えば一日当たりの被曝量を一ヶ月あるいは年間被曝量として積算して評価することが恒常的に行われているようですが、ケースによっては間違いのもとになります。例えば治療のために一時的に被曝する場合は、被爆後数時間から数週間の間その被曝による免疫効果が持続すると言われていることを考えると、放射線の影響は精々数週間の間の積算であるべきではないでしょうか。

すなわちDNAの発見から発達した分子生物学のここ30年の知見によると、哺乳類の病気は重篤なDNAの損傷の蓄積に起因するのだそうです。放射線によって触発される自己免疫力の強化と持続の影響でDNAの修復作用が加速されるため、このような病気が改善の方向に向かうことになります。放射線の影響が始まると直ちにDNAの損傷の修復が始まるため、マイナスの影響を評価するための時間による積算の意味がないのです。したがって低レベル放射線の影響はある程度以上の長時間の積算の意味がないのです。さらに放射線被曝を受ける細胞自身、新陳代謝よって新しい細胞に置き換わって行きますので、影響の蓄積については慎重に評価すべきでしょう。例えば1ヶ月以前の被曝の影響はその後には殆ど残らないと考える方が妥当に思われます。